「らんぷの下」一ノ関圭

らんぷの下 (小学館叢書―一ノ関圭作品集)
明治〜現代の女性が、「女性」という障害に負けたり、むしろ乗り越えたりする長編マンガ集。ジェンダーのテーマは興味があるので、かなり興味深く読んだ。絵柄は基本は劇画タッチながら、独特の柔らかさがある。


本の帯に「伝説の閨秀作家・一ノ関圭」と書いてあった。
「閨秀(けいしゅう)」という言葉がわからなかったので調べたところ、「すぐれた女性」という意味。
「閨」という漢字には「家の奥」「寝室」、ひいては「女性」という意味があって、深く考えるとあまりいいニュアンスではない。
漢字や単語のこういうところにも、マンガの中で語られているのと同じ歴史を感じた。