「あしながおじさん」「続あしながおじさん」ジーン・ウェブスター

友達に貸していたのが返ってきたので置いておいたら、ついつい読んでしまって、気づいたら読了。児童書だと甘く見ているかもしれないけれど、面白いよ、あしながおじさんの2冊!


どちらも「主人公が出した手紙」のみで構成されている。「あしながおじさん」は個性的な孤児ジュディが、あしながおじさんへ手紙を書く。「続あしながおじさん」では、前作ジュディの親友サリーが、ジュディや友人、あるいは敵対する人物に手紙を書く。どっちも喜んだりトラブルが起きたり落ち込んだりと、忙しい。あいまに入る、彼女たちのつたない絵がまたかわいい。


手紙だから、状況は「主人公の視点」でしかわからない。そのため、事情が明らかになってくるクライマックスは盛り上がる!ネタバレしてからもう1回読んでも、「あーなるほど…」と、2度楽しめる。


彼女たちの手紙を読んでいると、最初と最後で大きく成長して変化していくのがわかる。特に甘ったれなサリーが、自分に与えられた仕事から逃げたくてしょうがなかったくせに、だんだん仕事に心血を注いでいくようになる様子がなんともたのもしい。


あしながおじさん」の方はハウス名作劇場でアニメをやっていたので、知っている人もいるかと思うけれど、本(手紙)で読むのも面白いし、続編も面白いので、児童書もしくは少女マンガ好きな人にはオススメ。