「赤毛のアン」ルーシー・モード・モンゴメリ 村岡花子/訳

赤毛のアン (新潮文庫)

赤毛のアン (新潮文庫)

いやー泣いた。先日、ケーブルテレビで、世界名作劇場の「赤毛のアン」が放送されていて、それがもう終わりの方の話で、アンが大きくなってて。開始5分で泣き出したんだけれども、やっぱり本を読んでも泣けた。
恥ずかしながら原作をちゃんと読むのは初めてで、自然の描写のあまりの美しさに、そりゃあみんなが「プリンスエドワード島だ」「アボンリーだ」「グリーン・ゲイブルズだ」「カナディアンワールドだ」と騒ぐわけですよ。乙女チック度が低いと言われる私でも、芦別のカナディアンワールド行っちゃおうかなと思い始めましたよ(ちょっと違うか)。
あと、読みながら頭の中で鳴り続けるアニメのオープニング。グルグル回る花の並木に走る馬車。わー、曲もアニメも傑作だ。


それにつけても、児童書は大人が読むに限る。たぶん子供の頃の私だったら、「どうしようもなくおしゃべりでドジで、アンってバカだねー」で終わっていたかもしれない。アンの素晴らしさや、家族愛がわかるのは、それこそ大人になってから。