パンズ・ラビリンス

kkato_sp2007-10-17

「ちょっとダークなおとぎ話」かと思って見に行ったら甘かった!!「ちょっとダーク」どころじゃない。残酷で、痛くて、恐ろしくて、美しかったよ〜!!ヘタなホラーより断然怖い!
主人公の女の子オフェリアは、臨月のお母さんと一緒に、軍人である義父のいる山荘へ引っ越す。義父は山でゲリラ狩りをしている冷血人間。この義父が怖い。そしてオフェリアは山で妖精を見つけ、妖精の案内でパン(ヤギの角にヤギの下半身をした妖精)に出会う。このパンがまた怖い!造形が怖い!魔法の国に行くために、オフェリアはパンの出す試練にチャレンジするわけなんだけれども、そこに出てくる化け物がやっぱり怖い!そんなわけでトリプルで怖いです、この映画。油断してた…。(ちなみに臨月だけどどうも具合が悪いお母さんも、違う意味で怖い)
全体的に見ると、オフェリアのファンタジー部分(パンや化け物など)半分、ゲリラと義父の抗争が半分で、ファンタジーばかりではない。展開・終わり方も独特。見終わった後、ボケーっとなってしまった。これだよ!劇場で見る映画の魅力って、この「見終わった後にボケーってなるところ」だと思う。
というわけでいいもん見ました。オススメ!子供が見たらトラウマになると思うので、違う意味でもオススメです。


なお、映画とは関係ない妖怪の話(でもネタバレっぽいので反転)→手のひらに目がついている化け物は妖怪「手の目」、お母さんが股から血を流すところは妖怪「ウブメ」だと思った。怖いものは東西問わず?