八甲田山

kkato_sp2008-01-06

八甲田山 完全版 [DVD]

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1902年、雪中行軍の演習中に210名中199名が凍死した事件を元にした新田次郎の小説「八甲田山 死の彷徨」の映画化。これは寒い冬のうちに見よう!と思ってタイミングをはかっておりました。北海道在住の者としては、自分も足踏みしたくなる寒い映画です。寒さは体の末端から来るぞー!
実際に冬の八甲田で撮影されたそうで、俳優さんたちの上に降り積もっている雪を見て、「この撮影に参加するのって、実際に雪中行軍に参加するのと変わらないんじゃ…」と、撮影のしんどさを思うと、見ているこっちも薄ら寒くなりました。
小説や映画はある程度脚色されているそうですが、それにしても実際にあった事件のあらましがスゴイ。すさまじすぎる。ウィキペディアに詳しいので興味ある人は読んでみてください。
・八甲田雪中行軍遭難事件(ウィキペディア)
2年前に東北旅行に行った際、八甲田にも立ち寄ったのですが(写真はその時撮った後藤伍長の像。彼はこの時仮死状態)、小さな資料館があったので見てみると…たった11人の生存者の写真があったのですが、生存者だって凍傷で手足なくなってました…。写真やら資料やらを見終わった最後には観音像が。もう拝むしかありません。
こんな事件が発生したのも軍人たる心理に翻弄された結果だとは思うのですが、1972年に自衛隊が雪中行軍に成功したそうです。わざわざやんなくてもいいのに…雪中訓練したいなら他の山でもいいだろうに…。まあそういう気概がないと軍人(自衛隊だけど)は、やっていられないのかもしれませんが…。


ところで、なぜかこの映画は、内容のインパクトに比べて妙に眠くなるらしく(テレビでもやっていた)、一緒に見ていた師匠(仮名)がすぐ寝る。揺り動かしてもすぐ寝る。なので常に体を揺らし続けていました。イヤだよ、こんな「寝たら死ぬぞ」みたいなことしながら、この映画見るの。