江戸川乱歩

陰獣 (江戸川乱歩文庫)

パノラマ島奇談 (江戸川乱歩文庫)

熱があってだるいので、湯たんぽ入れて布団の中でぬくぬくと読書ですよ。カゼはイヤですがこのシチュエーションはワクワクしますね。
というわけで上記２冊を読んだのですが、トリックをすっかり忘れているのでドキドキしながら読みました。フィクション・ノンフィクション共にショッキングな事件が氾濫している昨今から見ると、乱歩の描く事件はさほど残酷ではなくなってきてしまったのですが、その陰鬱な描写で、今でも十分おどろおどろしく感じます。
ところで今まで同じ本を繰り返し読むということはあまりしませんでした（ただし「銀河英雄伝説」８巻は除く）。しかし最近は「シャーロック・ホームズ」「赤毛のアン」「ムーミン」を繰り返し読んでいます。繰り返し読んでも面白いと感じるのは、深く味わっているのだと自己満足しつつ、老化現象の始まりのような気もして複雑です。