「半七捕物帳」岡本綺堂

半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)
以前から古本浪漫堂の店長とbanさんが「半七いいね」「いいよね」「ウフフ」という感じで話していたので(すみません若干脚色しました)、私も借りて読んでみました。
岡本綺堂は明治5年の生まれで、実際に江戸に暮らしていた人がまだ存命だった時代に書かれた小説だけあって、江戸の暮らしの描写が自然にすんなりと入ってきます。文章も優しくてきれいで読みやすく、うっとりします。


また内容は、岡っ引きの半七親分の推理ものではあるのですが、怪奇小説も書いているだけあって、事件の導入部が妖怪のしわざか?というくだりから入ることが多く、妖怪ものとしても楽しめます。
現在は2巻まで読みました。辞書を引きながらゆっくり読んでいるので、読み進むのが遅いのですが、これは大事に読もうと思います。


世界怪談名作集〈上〉 (河出文庫)
岡本綺堂が編纂した「世界怪談名作集」も、美しくてひんやりした話が多くて楽しめました。