刷り込み

9月1日は防災の日です。
私は静岡県東部出身。やはり東海地震が「いつ起きても不思議ではない」、というか「なぜ、まだ起こらないのか不思議」というくらいの地域なので、地震対策は厳しかった。9月1日といえば夏休みが明けて1日目。残暑も厳しい中、地震避難訓練。小学生が黄色い防災頭巾をかぶって列をなす光景は、まるっきり戦時下。下校後は公民館で救助のレクチャーなど。


幼稚園からやらされているので、「地震があったら机の下にもぐる」というのがすっかり刷り込まれている。もともと静岡県東部なんて、「いつもなんか揺れてる」程度の認識で、授業中に微震が起きても、誰も何も言わずに普通に授業が進むくらい地震慣れしている。
しかし、私は兵庫県伊丹市阪神大震災を体験して以来、地震に対して非常にビビリになってしまった。あの地震も、最初は普通の揺れかと思ったら、途中からドンドン横揺れが激しくなった。それ以来、多少の揺れでも「ここから激しくなるかも!」と思って、ビビってしまう。


そんな刷り込みを受けたうえで地震ビビリな私は、大震災の翌年、札幌の職場で地震があったとき、とっさに机の下にもぐりこんでしまった。私にとっては条件反射に近い。「ナイス判断!」とホメてほしいところだったのに、周囲の人々はポカ〜ン。後で聞いたら、北海道の人は、机の下にもぐるように言われてないんだってね。ただの変人じゃん私。
そして最近聞いたところによると、机の下にもぐる方が危ないらしいよ。……我々の刷り込みを消してくれ。