「皇国の守護者」1〜3巻 原作/佐藤大輔 作画/伊藤悠

皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)
原作の方は読んでいない。
以前から作画の良さ、戦争の狂気と重圧と、コマの隙間にあるユーモアに惹かれて、気になっていたけれど、これを買うと軍事マニアと思われそうで(誰に?)、買うのをやめていたが買ってしまった。
雑誌を立ち読みした際は、あまりにもリアルな軍隊の描写に、実際の日露戦争が舞台なのかと思ったけれど、よく考えたらサーベルタイガーや竜がゴロゴロしているわけで、そんなはずはない。
架空の世界、明治か大正くらいの時代で、日本のような<皇国>と、ドイツ&ロシアのような<帝国>の戦記マンガ。舞台が北海道にあたる北の地で、作中はずっと雪中行。自分が北海道在住で、記念館とか資料館好きで、昔の人がどれだけ寒い土地で苦労してきたか、という話を聞きまくっているせいか、「雪中行軍」という要素が気になってしょうがない。作中でも足踏みしているシーンは多かったけど、絶対みんな戦闘じゃなくて凍傷で手足なくなってると思う。それとも<皇国>軍の装備は、当時の日本の装備より、さりげなく優れているのかもしれない。そう思いたいな。