「毒草を食べてみた」植松黎

毒草を食べてみた (文春新書)
以前、古本目利き3本勝負で目利き王(キング)に輝いたBさんに借りた。


この著者、毒草にロマンを感じており、造詣も深い。この本では44種類の毒草について語っている。
持っているだけで手が後ろに回るような毒草もあるので、筆者が実際に食べたか明文されていないのが残念だけれども、まさに自分が毒を食べ、副作用にもだえ苦しんだかのような描写は読んでいても背筋が寒くなる。
文章も独特のしっとりした世界があり、禁断のエッセイという感じ。
で、この筆者は女性。当初、私もBさんも、内容から勝手に豪快なオッサンが書いていると思っていただけに、こんなに毒草に血道を上げているのが女性だと思って読むと、なんだか妙に妖艶な雰囲気までしてくる。