「シャーロック・ホームズの事件簿」アーサー・コナン・ドイル 延原謙/訳

ホームズものは基本的にワトソン博士の一人称だけれど、たま〜〜にホームズの一人称で語られる場合がある(さらにまれに三人称もあるが、これは読んでいても非常に落ち着かない)。ホームズの一人称の場合、「ワトソンが書いてくれないから」あるいは「ワトソンに文句を言ったら自分で書けと言われた」等、グチから始まるのが面白い。


この本の一遍「這う男」は、スタンリー・キューブリックに映画化してほしい。きっと本来の事件はそっちのけで、さぞかし不気味な映画になることだろう。