フゴッペ洞窟

kkato_sp2007-09-01

余市の方に行った帰りに、フゴッペ洞窟に寄ってきた。フゴッペ洞窟は、続縄文時代(北海道特有の時代で紀元前3〜7世紀)頃のものと思われる、たくさんの絵が岩壁に刻まれている洞窟。背中から翼の生えた人物像が一番有名らしい。
洞窟と建物がそのままくっついているという変わった作りになっていて、順路にしたがって展示を見ていたら、隣の部屋が洞窟になっていて驚いた。洞窟の中はガラス張りの通路があり、そこから刻画を見ることができる。
さてその洞窟内のガラスの通路で、年配のオジサン(自分で自分のことをオジサンと呼んでいたので、私もオジサンと呼ばせてもらう)が解説をしていた。「解説聞きますか?オジサンもう帰る時間なんだけど…」と言うので、そりゃ悪いなと遠慮したのに、解説スタート。オジサン話したいんじゃないのか。
オジサンは淀川長治ばりの柔らかな名調子で刻画を解説。しかし途中からオジサンの話は「オジサンが環状列石から撮った写真がスゴイ」「なぜ刻画の人物像は4本指なのか気になった」という、オジサン独自の調査報告に発展し、やや長めの解説の大半はオジサンの持論であった。オジサンが偶然テレビで見かけた内容まで報告していた。最後に、昔の人は動物や自然と共生していた、それがとてもすばらしいと思うと、ロマンと感動に満ちたオジサン締めの言葉であった。独自性が強すぎるけど、オジサンがどのくらい歴史を愛しているかはビシビシ伝わってきた。
いやーいいなあー、私も歴史を自分で調べて、持論を発展させ、それをとうとうと小学生とかに語ってみたい。


写真は岩壁のレプリカ。私の持論だけども、背中から翼が生えた人の絵は地底人だと思うよ。