「サイダーハウス・ルール 上下」ジョン・アーヴィング 訳/真野明裕

サイダーハウス・ルール〈上〉 (文春文庫)サイダーハウス・ルール〈下〉 (文春文庫)
数年来、へっぽこさんから借りっぱなしでした…ごめんなさい。この度引っ越しで本棚から出てきたため、一気に読みました。
孤児院兼産婦人科、堕胎もありという施設で育った青年が、外の世界に出て、孤児院のルール、そして社会の不条理なルールに身を晒して生きていくというお話です。手術(特に堕胎…)シーンが多く、その手の描写が苦手な私は読みながらかなり青くなっておりました。
元々、トビー・マグワイア主演の映画の方を見ていて、映画は大変雰囲気があって素晴らしかったのですが、原作はかなり細かくて長い!映画は重要な登場人物やその後の話などを大胆にカットしていたので、正解だったかと思います。
なお、今ではスパイダーマンとして有名なトビー・マグワイアですが、この映画に出た頃(1999年)はまだ「レオナルド・ディカプリオの友達」という認識しかなく、あの「スクリーン」誌の「ヤングアクター(別名:若手俳優青田買い)」コーナーで見かける程度でした。「サイダーハウス・ルール」ではおっとりして、運命に逆らわない青年をいい雰囲気で演じていて、「すごい演技力だ!」と思ったのですが、その後「スパイダーマン」を見たらやっぱりおっとりしていたので、もしかしたら演技ではなく、ただ単にそういう顔なのでしょうか。

サイダーハウス・ルール [DVD]

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