ハイジの白パン

以前、師匠(仮名)が「ハイジの白パン」をうたい文句にした調理パンを食べながら、「ハイジの白パンだ」と喜んでいたので、「ハイジの白パンって、何だか知ってる?」と聞いたところ、ハイジは知ってるけど、実は白パンうんぬんについてはあまり知らないとのこと。そこで私の、偏見に満ちたハイジの白パン解説を語ってみました。
以下、私のハイジの白パン解説(ネタバレなので、文字色反転。また私の個人的な解釈が加わっているので注意)→「ペーターのおばあさんは歯が悪いので固い黒パンが食べらない。しかし貧乏なので柔らかい白パンは買えない。アルムの山からフランクフルトに連れられてきたハイジは、都会の暮らしが辛くて仕方がなかったが、いつかは帰れるという希望を持って、ペーターのおばあさんのために夕食の白パンを隠してタンスにしまっておく日々を送っていた。しかし我慢ならなくなって強行に帰ろうとした際、帰ることを止められたうえに白パンを捨てられてしまい、「帰りたくなったら帰れるはず」「白パンをおばあさんにあげられる」という心の支えがなくなり(絵本禁止、泣くこと禁止等、他にも原因が重なって)、ホームシックが悪化して夢遊病を発症してしまう。その後ハイジはアルムに帰れることになったが、帰りの移動中も白パンだけは膝に乗せて帰った。それがハイジの白パン
…と語ったところ、ハイジの白パンを食べながら私の話を聞いていた師匠が、「ハイジの白パン、重いな…」とげんなり。私は原作を読んでいて、このあたりで泣きました、ハイジがかわいそうで。ハイジの白パンって言葉だけ聞くとかわいらしいけれど、実際には重いと思うんですよね。