トゥー・ウィークス・ノーティス

トゥー・ウィークス・ノーティス 特別版 [DVD]
最近(感想は書いていませんでしたが)ホラーやサスペンスばかり見ていたので、ラブコメが見たい!ヒュー様祭りを開催したい!ということでまずこれ。
ヒュー様というと私の周囲ではヒュー・グラント派とヒュー・ジャックマン派に分かれますが私の場合は前者です。ヒュー・グラントがらみのラブコメだと「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」「アバウト・ア・ボーイ」などのスタッフなんてもうラブコメ職人、外れなし、どの作品でも手堅いワザを見せてくれます。
共演はこちらもコメディが得意なサンドラ・ブロック。コメディ「デンジャラス・ビューティ」のブサイク演技が爆笑だったのですが、その脚本家が今作で脚本と監督を担当しているとのこと。今回もオマヌケ演技が光ります。


さて映画ですが、劇場公開当時に見た予告から「サンドラ・ブロックヒュー・グラントは敵対していてガンガンやりあって、しかしいつのまにか惹かれ合い…なんてストーリーなんだろうな」と予想していたら外れてまして、ロマンス色よりほのぼの色の強い映画でした。
女らしくないけど優秀な弁護士サンドラ・ブロックは、文句をつけに行った先のボンボン実業家ヒュー・グラントの会社の弁護士として就職することに。何から何までサンドラ・ブロックに頼りまくりのヒュー・グラントはマヌケで憎めず、またバタバタしながら面倒を見るサンドラ・ブロックの2人は、ほのぼのしていて色気ゼロ、さながら姉弟といった雰囲気です。
しかしいいかげん依存されてイヤになったサンドラ・ブロックが辞めたいと言いだし、まあお約束的に2人は惹かれあっているのかいないのか…という展開になるのですが、そこもあまりしっとりしておらず、愛とか恋とかわからないけど、親しい人間の気持ちがヨソに行ったらモヤモヤするよね!という感情がかわいらしくてニヤニヤします。物語の抑揚はそれほどではないので、他のラブコメに比べて若干地味かもしれませんが、ベタベタしていない空気感が珍しいと思います。


なお、映画の冒頭で、ヒュー・グラントサンドラ・ブロックの子供時代のスナップがいろいろ映し出されるのでファンにはオススメです。