「ブッダと女の物語」瀬戸内寂聴

ブッダと女の物語 (講談社文庫)先日、古本浪漫堂の店長に「聖☆おにいさん」を貸した後に勧められたのがこの本です。読みやすそうだったので購入してみました。
ブッダにまつわる女性の物語を描きつつ、ブッダの人生、生まれてから滅するまでを追っています。各章ごとに、このお話はどの仏典から取り、どのように解釈したのかといった解説や、実際に寂聴さんが物語の舞台を訪れた時のエピソードがコラムにまとめられていて、仏教のお話とはいえかなりわかりやすかったです。
女性の本だからか、宗教がらみの本にしてはかなり性的な場面が多いのですが、雅びな文体でのびのび描かれていたので、かえってエロチックで美しく、おおらかで好印象です。さすがインド。