「あかんべえ 上・下」宮部みゆき

あかんべえ(上) (新潮文庫)
江戸深川に新しく開店した料理屋には、5人の幽霊が住んでいて、料理屋の娘おりんだけにその5人が見える…というお江戸ファンタジーです。おりんが12歳なのですが、場面によって年のわりに幼かったり大人びていたりでちょっと戸惑いましたが、自分にだけお化けが見える、そしてどのお化けもそれなりに親しくできるとなると、童心にかえってワクワクする気持ちです。ちょっと怖いけどね!
人の心理の描写などに説教臭いところもありますが、そういうまっすぐさもこの作者の魅力かと思います。