「しゃべれどもしゃべれども」佐藤多佳子
- 作者: 佐藤多佳子
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江戸っ子で短気、そんな青年の一人称で進むので、竹をすっぱり割ったような雰囲気で気持ちよく読めます。
以前読んだ、同じ作者の「サマータイム」「黄色い目の魚」もそうですが、あまり深くまで登場人物や事件を、解決するまで描かないんですね。そこが少し物足りないと思いつつ、かといって全ての事件があっさり解決してしまったら都合が良すぎるので、このさじ加減でいいのかもしれません(でも、村林少年のいじめ問題のその後は知りたかった…!)
- 作者: 佐藤多佳子
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ところでこの短気な威勢のいい若者である主人公が、必死で笑わせようと滑稽にしゃべってる場面がイメージできなかったんですが(噺家さんは年配の方が多いんで…)、映画の予告を見たら、こんな感じなのかとフに落ちました。