「アンの愛情」ルーシー・モード・モンゴメリ 村岡花子/訳

アンの愛情―第三赤毛のアン (新潮文庫)

アンの愛情―第三赤毛のアン (新潮文庫)

大学に行ったアン、モテモテの巻。とにかく話の進むペースが早く、学校生活そっちのけで恋愛話ばっかりと、ストーリーの毛色が今までと違う。家族愛やアンのトラブルなんかがなくて寂しいけれど、20歳のころ、親元を離れて暮らす気持ちは、わかるかなー。
今回はアンよりも、アンの友達の陽気な女の子フィルが良かった。金持ちで美人で頭がよく軽薄なんだけど憎めない。そして幸せが何かを知っており、そのためなら自分の持っているものを笑いながらポーンと捨てちゃう女の子。スゴイ。