「アルプスの少女」ヨハンナ・スピリ 関楠生/訳

アルプスの少女 (フォア文庫)

アルプスの少女 (フォア文庫)

いわゆるハイジですが、わりとすぐフランクフルトに行ってしまうので驚きました。このお話の中で一番の目玉は、アルムの山が恋しいけれど、ロッテンマイヤーさんに怒られてだんだん病んでいくハイジの健気さです。泣けるくらい健気!小さい子がかわいそうなのに健気だと泣けてしょうがありません。布団の中で泣きましたとも。


ところで「アルプスの少女」に続編があると噂で聞いたことがあるので読みたい!と思って調べてみたら、別人が書いた作品でした…。

それからのハイジ

それからのハイジ

訳が各務三郎さんなのは魅力なのですが…。うわー、これは悩むなぁー。


ここ最近、古本浪漫堂の店長とまいど口論(?)になっているのが、名作の続編を読むか読まないか。児童文学の名作(というかハウス名作劇場もの)って、意外と続編が出ているのですよね。で、私は続編がわりと好き。正直、続編は1作目の半分くらいしか面白くなくて、続くほどパワーダウンしていくのですが、その後の彼らがどうなったのか知りたいし、ついつい読んでしまいます。最近もブログには書いていないけれど赤毛のアンの新婚生活まで読んだところで(1作目の冒頭で自分の結婚式に対する夢をマシュウに語ったアンがどんな結婚式を挙げたのか見たかったんだよう!)、あの超ドジだったアンも完璧超人かというくらいの婦人に成長しており、うれしいやらさみしいやらです。
対して店長は「1作目だけ読めばいい」「大人になったの見たくない」的発言をしており、それももっともでございます。
ただ、「続あしながおじさん」は、主人公がジュディの親友サリィに変わっていて、まったく違う話で面白いですよ!オススメ。あのおてんばジュディが令夫人になっているっぽいのがやっぱりさみしいですけどねー。