本の帯

最近仕事先で話題になったのですが、「買った本の帯をどうするか」。
私は本の帯は取っておく方です。あの短い文章の中に、端的に本の内容をあらわした物や、著名人の美文が載っていたりすると、帯自体も作品の一環のような気持ちになります。例えば山田章博の美麗マンガ「ビーストオブイースト」の帯。
BEAST of EAST 3 (バーズコミックスデラックス)
1巻・小野不由美「語りと絵と世界構築、これが巨匠の至芸」
2巻・夢枕獏「馬琴の伝奇と北斎の筆との驚嘆すべき錬金術(アルケミー)」
こうやって書き出すといまいち雰囲気が出ないのですが、透ける帯に極太明朝で改行されて書かれると雰囲気ばっちりなのですよ。この本の場合作品も素晴らしいので「大げさ!」と言うわけでもないのが良いです。
このような美文や著名人でなくても、帯の文や写真はその時代を映しているので、十数年前の角川文庫やライトノベルの帯でさえ、今見て「はー」としみじみしたりします。
よく破けるし、邪魔と言えば邪魔なんですけどね…。