「ぶたぶた」矢崎在美

kkato_sp2008-10-20

先日疲れていた時に古本浪漫堂に「何か癒される本を…」と頼んだらこれをオススメされました。
ピンクの小さなぶたのぬいぐるみ「山崎ぶたぶた」は、ぬいぐるみなのになぜか動いてしゃべって、しかも性格が良くて仕事もデキる完璧超人。人じゃないけど。そんなぶたぶたが毎回違う職業人として登場する短編集で、いろんな悩みを持つ人が偶然ぶたぶたに出会い、ちょっと気分が軽くなるかわいらしいストーリーです。
もうね、名前がかわいらしいもの。ぶたぶたって。見た目はかわいいぬいぐるみで、口調もやわらかいのに、どうやら中身?属性?は、オッサン(若くない男性)らしいのも何だか落ち着きます。
各話はわりとライトで、各話の主人公がぶたぶたに出会って驚くシーンが毎回長めにあるのが冗長かな?とも思いますが、文体も柔らかく、なごめます。
読んだ人はみんな思うと思うけど、ぶたぶたがほしくなります。このお話の中のぶたぶたのように、しゃべったり動いたりなくてもいいので(いい人すぎてこっちが気を使うから)、ただのぬいぐるみでいいので、ぶたぶたがほしいです。