遠野へ
2005年の旅行日記を転載中。妖怪好きの聖地、岩手県遠野市に入りました。
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「まんが日本むかし話のような…」
平泉から遠野への移動中、
ちょうど秋だったのもあって
山や田んぼの美しいこと!
田んぼは刈り入れも終わって
束になった稲ワラが干してある。
稲ワラも、一列に並べるタイプではなく、
積み上げるタイプのものは
まるで田んぼに大勢の
カサをかぶった大男が立っているようで
美しいやら、怖いやら。
日が暮れてくると影が伸びて
さらに恐ろしい雰囲気に…。
(写真が残せなかったのが残念!)
東北の風景は、美しさと怖さがあって
まるで「まんが日本むかし話」の世界だった。
私の実家は静岡、しかも
田子の浦と富士山に挟まれていて平野はないし
山や畑はあるけど太平洋側独特の
明るさというか、のんびり感がある。
その点やはり東北は雰囲気が違う。
この旅行で「初・東北」だったんだけど
東北の風景は「日本の原風景」だなあと痛感。
東北の人にしてみたら
「何て大げさな…」と思われるかな。
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「岩手県遠野市」
1枚目の写真は、遠野駅前のカッパたち。
芥川龍之介が描いたようなカッパがたむろしていた。
遠野郷に行くにあたり、
柳田国男の「遠野物語」を読んでから行った。
遠野のおみやげ物屋に「続・遠野物語」があったので
買って帰ったのだけど、
読みやすく、量が多かったので、
こっちも読んでから遠野に行くべきだった。
遠野は町をあげて「伝承のまち」ということで
昔ながらの町並み、田園を守り、
その反面、伝承のある場所には石碑を立てて
観光客にわかりやすい町づくりをしている。
遠野物語に出てくる場所が
ちゃんとあちこちに残っている。
本当に妖怪がいると思える町だった。
いや、本当は他の町だって
昔は妖怪がいたはずなんだけど。
私が子供の頃は、
妖怪がいる場所や、不思議な場所が
少しだけ残っていたけど、
今はほとんど住宅地になってしまった。
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現在のコメント…去年NHKで放送された「鬼太郎 幸せ探しの旅〜100年後の遠野物語〜」という水木しげるサンが遠野を歩く番組、淡々と遠野の風習を紹介していて良かったです。