太郎淵、寒戸の婆
2005年の旅行日記を転載中。ここから妖怪スポットを回っていきます。遠野市の妖怪スポットには石碑が建っているので、それを探すのがオリエンテーリングみたいで面白い。
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「太郎淵」
「川には河童多く住めり。猿ヶ石川ことに多し」
(遠野物語 第五五話)
というわけで遠野市のあちこちには
河童が住んでいる。
この河童淵には太郎河童という
女好きの河童が住んでいて、
洗濯に来る女の人を覗いていたとか。
また近くの淵に住んでいる女河童は
太郎河童に言い寄っていたそうで。
河童の世界も、惚れたはれたは複雑なんだな…。
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「されば遠野郷の人は、今でも風の騒がしき日には、
けふはサムトの婆が帰って来さうな日なりと云ふ。」
(遠野物語 第八話)
寒戸の婆といえば、まず水木しげる御大の絵。
寒風吹きすさぶ野原で、醜い老女が泣いている。
遠野へ行った時、寒戸の婆に関する場所へ
行く予定はなかった。
でも、冗談で車に積んでいた
妖怪ムック本をめくっていたら、
ふと「寒戸の婆」が目に付いた。
本に載っているのは、
シンプルな地図と、周囲の写真のみ。
それだけを頼りに探してみたら、
なんと見つかった!
寒戸の婆があらわれた場所…といっても、
田んぼに囲まれた土手に
ただ石碑が建っているだけ。
それでも、こうやって目印を
つくっておいてくれる遠野市に感謝。
2枚目の写真が、雑誌に載っていたのと
同じ角度からの写真。
見つかってよかった。
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現在のコメント…この日は秋晴れで黄金色の田んぼが本当にきれいでした。