本・CD

「ブッダと女の物語」瀬戸内寂聴

先日、古本浪漫堂の店長に「聖☆おにいさん」を貸した後に勧められたのがこの本です。読みやすそうだったので購入してみました。 ブッダにまつわる女性の物語を描きつつ、ブッダの人生、生まれてから滅するまでを追っています。各章ごとに、このお話はどの仏…

「チャンネルはそのまま!」佐々木倫子

このマンガのことは全然知らず、作者が好きなので書店で見かけてそのまま買ってきました。 読んでみて、北海道ローカルTV局のお話…まさかと思ったらそのまんまHTB(北海道テレビ)をモデルにしていて、出てくる名称なども札幌ローカルすぎて笑いました…

「くさいものにフタをしない」小泉武夫

発酵食品についての小泉先生の著書は数冊ありますが、この本では臭い全般について言及しています。 おなじみの「くさい」話以外にも、後半では良い香り(い草やお茶など)も扱っていて、科学的なコラムも載っていたりと、生活の周りの臭いについて集大成的な…

「羆嵐(くまあらし)」吉村昭

1915年に北海道は苫前(とままえ)で発生したヒグマ事件について、以前こちらの日記で紹介しましたが、その事件を元にした小説です。古くて固そうな小説…というイメージがありましたが、淡々とした文章に妙な迫力があり、ぐいぐいと読まされました。ドキ…

「シャーロック・ホームズ・イレギュラーズ 〜未公表事件カタログ〜」森瀬繚/クロノスケープ 編/日暮雅道 監修

「シャーロック・ホームズはジャンルだ!」と、コナン・ドイル以外が書いたホームズもの出版物を網羅した本です。 私はシャーロキアンの足下にもおよびませんが、偕成社版のシャーロック・ホームズが好きで何回も読み返しています。以前からホームズものには…

「聖☆おにいさん」中村光

1年ぐらいずっと気になっていたのですが、先日、近所のスーパーに入っている書店で衝動買い。 予想以上に面白かった…!!! ブッダとイエスが東京のアパートで休暇を過ごすというギャグ漫画ですが、実際のブッダとイエスの逸話がもりだくさんで、逸話をギャ…

「半七捕物帳」岡本綺堂

以前から古本浪漫堂の店長とbanさんが「半七いいね」「いいよね」「ウフフ」という感じで話していたので(すみません若干脚色しました)、私も借りて読んでみました。 岡本綺堂は明治5年の生まれで、実際に江戸に暮らしていた人がまだ存命だった時代に書か…

「竜馬がゆく 7、8巻」司馬遼太郎

以前から少しずつ読んでいましたが、旅行の前に読了できず、7巻と8巻を高知へ持っていき、1日目の夜に高知のホテルでやっと読了しました。この本を読んだ直後に高知を観光ができたので、かなり気分が出て楽しめました。 竜馬や土佐だけでなく、長州、薩摩…

「遠野物語 山の人生」柳田国男

「遠野物語」「山の人生」「山人考」が収録されています。 現在「山の人生」の途中まで…。読んでは辞書を引き引きなので、ぜんぜん読み進みません。いやしかし、そんな読み方もすごく楽しい。 「山の人生」では、山に住む存在、妖怪…でもないし、かといって…

「アフターダーク」村上春樹

何となく鬱屈したものを抱えた女の子が、都会で過ごした一晩のお話。 村上春樹を読むということは、良くも悪くも「すでにがっちり固まった村上春樹の世界」を期待しているのだなあと痛感してしまいました。 今作の舞台は東京。劇中には当然ながら携帯電話も…

「ぶたぶた」矢崎在美

先日疲れていた時に古本浪漫堂に「何か癒される本を…」と頼んだらこれをオススメされました。 ピンクの小さなぶたのぬいぐるみ「山崎ぶたぶた」は、ぬいぐるみなのになぜか動いてしゃべって、しかも性格が良くて仕事もデキる完璧超人。人じゃないけど。そん…

「獣害史最大の惨劇 苫前羆事件」苫前町郷土資料館(木村盛武)

先日旅行で苫前(とままえ)町に行った際、郷土資料館で購入しました。写真の通り、よく学校なんかで作る資料集といった、本とも言えない装丁なのですが、中身はすごいです。苫前羆(ひぐま)事件の当事者(事件後数十年たってしまってはいるのですが)から…

「お父さんは心配症」岡田あーみん

amazonで、文庫版全4巻を買ってしまいました…。小学校の頃に読んだバイブル的マンガですねえ〜。以前からほしいほしいとは思っていたのですが、りぼんコミックス版の表紙に「買うは一時の恥、買ったら一生の恥」と書いてありまして、シャイな私はそのせいで…

「機動戦士ガンダムの常識 一年戦争編」

以前インタ部というもう一つのブログで、「ガンダムを知らない人にガンダムクイズ」という企画をやりました。その中で対談相手のbanさんが「とんがり帽子と言えばビット」と発言し、それを読んだ友人Zさんが、「違う!とんがり帽子といえばエルメスだ!ビッ…

「七つの黒い夢」

乙一、恩田陸、北村薫、誉田哲也、西澤保彦、桜坂洋、岩井志麻子の7人の怖い短編が集められた本…なのですが、怖くないよ!?怖いというか、ほわんと不思議な雰囲気の短編ばかりでした。タイトルや作家陣から、どす黒いホラーを期待していたので残念です。 …

「ハリー・ポッターと死の秘宝」J・K・ローリング 松岡佑子/訳

親戚のおばちゃんの気持ちで、ハリー君達を見守っておりましたが、とうとう最終回でございます。学校を離れ、あちこちでバタバタと移動・転戦して慌ただしかったですね…。学校のシーンが好きなのですが、今回はあまり学校が出てこなくて残念でした。 微妙に…

「妖怪天国」水木しげる

70〜80年代に、水木サンがあちこちに書いたエッセイを集めた本。 掲載誌も年代も内容もバラバラだけれど、「妖怪いそがし」に取り憑かれた水木サンが、「自分はなまけるのが好きなのに、何でこんなに忙しいんだ?」というオーラを出しながら書かれたであ…

水木しげるポストカード

古本浪漫堂で水木サンの本を買ったら、ポストカードいただきました。 今、水木しげる御大の本を買うと、ポストカードを1枚くれるそうです。店長がぼんやりしているかもしれないので、自分から「水木しげるの本買ったから、ポストカードください!」とアピー…

集英社文庫ナツイチ壁紙

荒木飛呂彦先生をはじめマンガ家さんたちが表紙を描いていて(一部で)話題の集英社文庫ですが、表紙の壁紙を以下のサイトでダウンロードできます! ・真夜中のナツイチ うちに「伊豆の踊子」だけなかったんで、うっかり買いそうになっちゃったよ…。いや、買…

北京オリンピックまるごと観戦ガイド

…という雑誌を思わずコンビニで買ってしまいました。 テレビでスポーツ観戦するのが好きなので、オリンピック楽しむ派です。前回のアテネは(私の中で)ものすごく盛り上がりました。メダルラッシュでしたしね。 で、北京では何を見るかというと…やっぱり柔…

「竜馬がゆく 1、2巻」司馬遼太郎

なんだこの陽気さは。他の司馬作品に比べて明るい。竜馬の人柄か? 登場する女性がみんな積極的で強い。姉も、憧れのおひいさまも、道場の娘も、まだ出てないけど将来の奥さんも宿のおかみさんも強いはずだ。この女性達の強さ、まるで別の時代のよう。 書い…

「傭兵ピエール 上下」佐藤賢一

フランス大河ロマンです。当時の歴史や生活ぶりがしっかりと描かれていて安定感のある作風なのですが、表紙のイメージから重厚な雰囲気かと思いきや、主人公ピエールの性格が陽気な好漢なのが意外でした。そんなピエールが惚れるラ・ピュセルことジャンヌ・…

積み本8冊追加

だいぶ以前から古本浪漫堂に「『龍馬がゆく』が全巻、同じバージョンでそろったら売って」と頼んでいたのですが、そろう→売れちゃう→そろう→売れちゃうを繰り返し、このたびやっと買うことができました!(っていうか店長、売らないで取り置きしておいてよ…)…

本の帯

最近仕事先で話題になったのですが、「買った本の帯をどうするか」。 私は本の帯は取っておく方です。あの短い文章の中に、端的に本の内容をあらわした物や、著名人の美文が載っていたりすると、帯自体も作品の一環のような気持ちになります。例えば山田章博…

「サイダーハウス・ルール 上下」ジョン・アーヴィング 訳/真野明裕

数年来、へっぽこさんから借りっぱなしでした…ごめんなさい。この度引っ越しで本棚から出てきたため、一気に読みました。 孤児院兼産婦人科、堕胎もありという施設で育った青年が、外の世界に出て、孤児院のルール、そして社会の不条理なルールに身を晒して…

「ナラタージュ」島本理生

珍しく恋愛小説です。古本浪漫堂の店長が「貸すから読め!」と貸してくれたのですが、気に入ったので購入しました。読み始めた時は筆者の淡々とした描写が気持ちよいと思っていたのに、数ヶ月ほど時間をあけてから読み始めたら、「めっさ青い!甘酸っぱい!…

「大江戸観光」杉浦日向子

大江戸観光 (ちくま文庫)作者: 杉浦日向子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/12/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (28件) を見る杉浦日向子が、あっちこっち(ホントにあっちこっち。知らない誌名ばかり)で書いたお江戸ものエッセ…

「アルプスの少女」ヨハンナ・スピリ 関楠生/訳

アルプスの少女 (フォア文庫)作者: ヨハンナ・スピリ,ナタリーフォーシル,関楠生出版社/メーカー: 童心社発売日: 1988/02メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見るいわゆるハイジですが、わりとすぐフランクフルトに行ってしまうので驚きました。こ…

「なぜ、江戸の庶民は時間に正確だったのか?」山田順子

江戸庶民の生活ぶりを説明した本。衝動買いしてしまいました。真面目な時代検証モノだと文字が多すぎて読むのが難しいのですが、これくらいだと読みやすいですね。ちょっと物足りないところがあったのと、TV番組で時代考証をしているうえでの、組スタッフ…

「ほんのいちれい」みうらじゅん

よく行く病院に置いてある女性ファッション雑誌「MORE」。MOREでみうらじゅんが連載しているコーナー「ほんのいちれい」が面白い!女性ならではの、他人からしたらホントどうでもいい(失礼)悩みに対し、男性からの視点で答えています。 悩み「交際5年の彼…